- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/07
- メディア: 文庫
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地下鉄サリン事件の被害者に対するインタビューをまとめた第1作「アンダーグラウンド」に続き、今度はオウム真理教信者または元信者に対するインタビューをまとめた「約束された場所で underground 2」。
読めば読むほど、非常に悲しく、辛い気持ちになった。別に信者に同情している訳ではない。世の中にはこういう人たちが少なからずいるのが現実で、現実社会の中では生きていけない人たちがいる。そういう人たちが生きる場所がない現代の社会があり、オウム真理教信者もある意味被害者である。
またこの信者たちが自分とかけ離れた人間とは思えず、もしかしたら紙一重なんじゃないかと思うと、なんか悲しく、辛く、そして非常に怖くなった。
それにしても巻末の著者と河合先生の対談には本当に癒された。ほっとした。