ご冗談でしょう、ファインマンさん

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)


ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)


ノーベル賞も受賞したアメリカの物理学者ファインマン
正直言って知らなかったけど、この本を読むとこの人がすげえ面白い人だということがわかる。時代は第2次世界大戦末期、アメリカとロシアが原子爆弾の開発に力を注いでいる時にファインマンもその開発に加わる。その話に出てくる名前は、物理の教科書でしか読んだことのないような人たちばかり、アインシュタインオッペンハイマー、ボーア、プランク、ラザファードなどなど。そんな錚々たる物理学者の中煮いる人とは思えないほど、破天荒な人物。特に面白いと思ったのは、絵画に興味を持つ場面だ。それまで絵には全く興味がなかったというのに、ちょっとデッサンから始めて、のめり込んで、ついには個展まで開いてしまう。絵以外にも、ドラムだったり、ダスだったり、いろいろなことに興味を持って、のめり込んで行く。こんな人になりたいなあと読んでて思いました。